イエローマジックワイナリー
YellowMagicWineryは山形南陽市赤湯に2019年秋に開設予定のワイナリーです。運営は株式会社グローバルアグリネットのワイナリー部門として準備しています。2018年は委託醸造として約10000万本を製造しています。代表の私岩谷は滋賀ヒトミワイナリー、そして大阪島之内フジマル醸造での醸造経験を経て、デラウエアの聖地「山形南陽市赤湯」にて今までの経験の集大成としてこの地を選びました。垣根でのベリーAやヴィニフェラ葡萄栽培、そして棚仕立てのデラウエアなどの生食用品種栽培、契約栽培葡萄から生まれる身体にしみるうま味を感じるワイン作りをめざしています。「YellowMagicWinery」とは「黄色魔術醸造所」。アジア、そして日本人の感性に響く、この地に生まれてよかったと感じられる「日本ワイン」をコンセプトとして設立しました。
OLD SCHOOL MERLOT
上山市にて契約栽培されたメルロをセニエ(血抜き)せず、90日間の低温マセラシオンをし、その後フレンチオーク、ステンレスタンクにて各々1年6ヶ月亜硫酸塩なしで熟成させました。
低温マセラシオンにより、充分な果実味と滑らかさ、そしてバランスよく感じるオーク香、山形らしい繊細な酸が楽しめます。亜硫酸塩に頼らず、1年6ヶ月耐えた液体にこの葡萄の力を感じさせます。自然派を狙ったものでは有ませんが、日本ではナチュール、自然派と呼ばれるワインメーカーはどうしてもフレンチオークを嫌がる傾向が有りますが、オークを使った素晴らしい海外のナチュールワインを見て、古典的な要素を上手く取り入れる事も大事かと思い、日本的なオークナチュールを作ったのです。
HIPHOPで言う「OLD SCHOOL」のイメージで。残念ながらこの上山のメルロは入手できなくなりましたが、この路線イメージを持ちつつ今後のワイン作りに反映できたらと思います。自分でもかなり好きなワインになったと思っています。YelloMagicWineryのまた別の角度のワインをお楽しみください。
余談:以前ご案内した「フツーのメルロー 2021」は本来ならこの「OLD SCHOOL MERLOT」になる予定のワインでした。対比して飲むと面白いと思います。
アルコール分:12% 酸化防止剤:未使用 自然発酵 製造本数:1100本(ワイナリーさん資料から抜粋)