レヴァンヴィヴァン
ぶどう本来の力を引き出した栽培方法の確立とそのポテンシャルを隠さない醸造
私達はフランスの多くのナチュールの造り手達のワインに出会い、その考えに感銘を受け目の前にあるワインが全てを語ることを知り、同じ道を日本で志し日本のヴァンナチュール造りを目指しています。
私達人間は世の中の全てのことを理解することはできません。
目に見えるもの考えつくことの範囲だけで解決し知った気になってしまいます。
畑の中に生きているのは目に見えるものだけではなく、土の下にも空気中にも見ることのできない生き物がいます。
忘れてはいけないのがそれら目に見えるものも見えないものも全ての生き物の恩恵を受けていると感じながら作業にあたる事だと思っています。
ワインやシードルは嗜好品です。
人それぞれに好みがあると思います。
でもただ好きとか嫌いではなく私達の目指すものは身体にじんわり染み込んでいくような柔らかさを持ったものです。
ハイテンションになるというよりも口角が少しだけ上がるようなそっと寄り添うワインを造りたいと考えています。
ベリーA
山形県産のマスカットベーリーAを購入して造ったワイン。開放型の木桶発酵槽(VAT)にて除梗破砕無しの全房セミマセラシオンカルボニック仕込み。野生酵母で発酵が始まるのを待つ。仕込み始めてから1週間程して果汁を出すためにフーラージュ開始。フーラージュを開始してから7日程でようやく液面が果帽に達したので、ここからピジャージュを毎日行う。仕込み始めてから約1ヶ月後に空圧式のメンブレンプレス機で搾汁。プレス後は500Lのフードル(大樽)にて熟成(古樽、1年使用)9ヶ月の樽熟成後滓引きして瓶詰め。仕込みから瓶詰まで一切の亜硫酸は添加をしておらず、無濾過、無清澄。
2021年のベリーAはリリース時まだ少し硬い印象でしたが、2022年はすでにシルキーで柔らかくとても良い状態です。恐らく古樽を使用したことによると思います。すでに美味しくいただけますが、熟成で更に良い変化が期待できます。
スミレやニッキ、紫芋に加え穏やかな樽香が心地良いです。また抜栓してからも日持ちは良いです。(ワイナリーさん資料から抜粋)