レヴァンヴィヴァン
ぶどう本来の力を引き出した栽培方法の確立とそのポテンシャルを隠さない醸造
私達はフランスの多くのナチュールの造り手達のワインに出会い、その考えに感銘を受け目の前にあるワインが全てを語ることを知り、同じ道を日本で志し日本のヴァンナチュール造りを目指しています。
私達人間は世の中の全てのことを理解することはできません。
目に見えるもの考えつくことの範囲だけで解決し知った気になってしまいます。
畑の中に生きているのは目に見えるものだけではなく、土の下にも空気中にも見ることのできない生き物がいます。
忘れてはいけないのがそれら目に見えるものも見えないものも全ての生き物の恩恵を受けていると感じながら作業にあたる事だと思っています。
ワインやシードルは嗜好品です。
人それぞれに好みがあると思います。
でもただ好きとか嫌いではなく私達の目指すものは身体にじんわり染み込んでいくような柔らかさを持ったものです。
ハイテンションになるというよりも口角が少しだけ上がるようなそっと寄り添うワインを造りたいと考えています。
デラ
山形県産のデラウェアを購入して造ったワイン。開放型の木桶発酵槽(VAT)にて除梗破砕無しの全房セミマセラシオンカルボニック仕込み。野生酵母で発酵が始まるのを待つ。仕込み始めて5日目からフーラージュ開始。1週間程で発酵が始まり、毎日のフーラージュにより2週間程で液面が果帽に達する。その後も継続して毎日ピジャージュを行いしっかりとした抽出を心掛ける。発酵最終盤まで醸し、仕込み始めから約6週間後に空圧式のメンブレンプレス機にて搾汁。プレス後は500Lのフードル(大樽)と228Lの小樽にて熟成(どちらも古樽)。4ヶ月の樽熟成後滓引きして瓶詰め。仕込みから瓶詰まで一切の亜硫酸は添加をしておらず、無濾過、無清澄。
デラウェアとしては異例の10月上旬の納品で、なおかつ雨の少ない暑い年だったので非常に熟したぶどうで仕込むことができた。アルコールはやや高めだが、しっかりと果皮や種の成分を抽出したことでタンニンやエキス分、ボリューム感が見事に出ている。それでいて喉越しはとても滑らか。デラウェアらしさも感じられつつ、マンダリンや薬草、金木犀などの香り、樽由来のスモーキーさやバニラなども感じられる。食事との相性の良い綺麗な琥珀色のオレンジワイン。(ワイナリーさん資料から抜粋)