旭洋酒
もともと旭洋酒は栽培農家の組合としてスタートしましたが、栽培農家の減少などで共同経営が難しくなり、2002年、現在のオーナーである鈴木夫妻が引き継ぐことになりました。
旭洋酒のワインたちは、優しくてホッとできる太陽のようなワインを造りたいという夫妻の思いから「ソレイユ(太陽)・ワイン」と名付けられています。
「私たちは力強さを追求することよりもブドウの魅力を引き出した、柔らかな温かみの感じられるワインを目指します。」
ソレイユ ヴー ロゼ
山梨県産ブドウ100%(PN87%,K7%,SB6%) 生産本数928本
山梨市岩手地区の自社畑で選別した色の薄いピノ・ノワールを主体に、千野畑甲州と牧丘グルペット農園のソーヴィニョン・ブランをブレンドした辛口のロゼです。各品種の作柄や特徴によって毎年少しずつ構成が違います。
2023年はここ5年ではダントツの高温乾燥の良年だったため赤ワインに当てられたブドウの割合が多く、またブレンド用の甲州が不足していたため生産量は一樽減、品種割合としては9割がたピノ・ノワールという構成になりました。仕込みも赤ワイン同様に醸し醗酵を行っているため、ロゼとしてはかなりしっかりとした骨格になりました。前年まで瓶詰め後の蛋白濁を嫌って濾過を行ってきましたが、味わいを優先しノンフィルターで生詰しました。
クランベリーや若い桑の実、ローズヒップなどの赤い果実に草やハーブのニュアンスが溶け込んだ爽やかな香。口中では心地よい酸をともなった穏やかな果実味がスルスルと流れ、ピノ・ノワールらしい旨味が後を引きます。
魚介のマリネやフライ、アクアパッツァ、パエリア、スパイスカレー、鶏や豚のグリル、ジャーマンポテト等と。肉にも魚にも合うのでアウトドアにもお薦めです。
飲用適温15℃前後。ほぼピノ・ノワールでタンニンもそこそこあるので冷やし過ぎないのがお薦めです。無濾過生詰のため滓や酒石が沈殿します。
エチケット
立体 小内光(おさないひかり)「天使のオーナメント」
デザイン 明津(浅田農)(ワイナリーさんの資料から抜粋)