旭洋酒
もともと旭洋酒は栽培農家の組合としてスタートしましたが、栽培農家の減少などで共同経営が難しくなり、2002年、現在のオーナーである鈴木夫妻が引き継ぐことになりました。
旭洋酒のワインたちは、優しくてホッとできる太陽のようなワインを造りたいという夫妻の思いから「ソレイユ(太陽)・ワイン」と名付けられています。
「私たちは力強さを追求することよりもブドウの魅力を引き出した、柔らかな温かみの感じられるワインを目指します。」
グルペット ブラン
山上直氏が標高650mの牧丘町西保下地区の垣根と800mの西保中地区の一文字短梢棚で栽培するグルペット農園のソーヴィニョン・ブランと、同じ日に収穫した標高450mの自社畑アルバリーニョを混醸しています。除梗せずホールバンチで圧搾し、ステンレスバレルで2週間醗酵。終了後は直ちに満量にして酸素を遮断し、約4か月間定期的に攪拌しながら滓とともに貯蔵、滓引き2か月後にノンフィルターで生詰しました。生産本数682本。
房が小さく玉割れしやすい等、日本での栽培には困難をともなう品種ですが、爽やかなテイストは日本の暑い夏や国際色豊かな食卓に馴染みやすく大きなポテンシャル感じています。
除梗せずホールバンチで圧搾し、フレンチオークの古樽(53%)とステンレスバレル(47%)で3週間発酵。終了後は直ちに満量にして酸素を遮断し、約4か月間定期的に攪拌しながら滓とともに貯蔵、滓引き2か月後にノンフィルターで生詰しました。
レモンイエローの外観。青草とパッションフルーツが溶けあったスターフルーツ様の香。口に含んだ瞬間、ピチピチと弾ける酸。ミネラルを含んだ堅い桃のような果実味が太く伸び、グレープフルーツ様の心地よい苦みがそっと余韻します。
野菜のテリーヌ、白身魚のポワレ、ハーブを効かせたポークソテー、シャルキュトリーなどと。これまでになく調和のとれたエレガントな味わいなので正統派フレンチときっちり合わせてみたい。
飲用適温は冷やしめの10℃。ノンフィルターのため澱や酒石が沈殿します。
★「グルペット」は山上氏の農園名。自転車レースで先頭集団から外れた選手たちが、協力して時間内ゴールするためにつくる集団の意。山上氏はワイナリー勤務を経て独立し、ワイン用ブドウ栽培を生業とするフリーのヴィニュロン。