旭洋酒
もともと旭洋酒は栽培農家の組合としてスタートしましたが、栽培農家の減少などで共同経営が難しくなり、2002年、現在のオーナーである鈴木夫妻が引き継ぐことになりました。
旭洋酒のワインたちは、優しくてホッとできる太陽のようなワインを造りたいという夫妻の思いから「ソレイユ(太陽)・ワイン」と名付けられています。
「私たちは力強さを追求することよりもブドウの魅力を引き出した、柔らかな温かみの感じられるワインを目指します。」
ソレイユ クラシック 赤
山梨産マスカット・ベイリーA83% 甲斐ノワール14% ピノ・ノワール3% ライトボディ
渋みが少なく普段の食事に幅広く合うチャーミングなデイリーワイン。
地元では「ソレイユの赤」といったらこちらです。
2023年は全国的に記録更新の、どこまでも暑く長い夏でした。梅雨期はまとまった降雨量がありましたが強雨の後すぐに晴れるなど止んでいる時間も多かったため病気は少なく、梅雨明け後は連日の猛暑。特にヴェレーゾン期にあたる7月下旬は猛暑日が1週間以上続きました。8月中旬、9月上旬と台風の影響が心配されましたが雨だけで済み、9月に入っても8割がた真夏日という高温記録が更新されました。交配品種であるベイリーAは温暖化で熟期が早まっていますが、この年は欧州種の成熟が早まったため収穫のタイミングを遅らせる事ができました。糖度は例年並みでしたが酸度が十分に落ち、収穫量は前年を大きく上回りました。やはり豊作だった甲斐ノワールを多めにブレンドし、ボディのしっかりした仕上がりになりました。
イチゴジャムパンや綿あめなどふわ甘の他、フランボワーズ、グレナデンシロップなどの濃縮感のある香。口中ではやや野生的な土のニュアンスもあり、甲斐ノワール由来の酸がしっかりとした骨組みを成しています。タンニンは少なく、海外の乾燥した産地にみられる苦みの要素がゼロ、ガブガブとグラスが進みます。食べ物の味を壊さず、辛味食材とも合わせやすい事が際立った特長です。
メンチカツや串揚げなどの庶民派ソース味、牛肉と牛蒡の柳川風などの甘辛醤油味の他、まぐろの山かけ、カツオの叩き、回鍋肉や麻婆、チャプチュやキムチ炒め等と。刺身は赤身なら白より相性がよく、醤油に「かんずり」を混ぜるのがお薦めです。白だと泥臭くなる穴子の煮詰めとも。
滓や酒石が沈殿しますがワインの成分です。飲用適温15℃前後。(ワイナリーさん資料から抜粋)