丸藤葡萄酒工業
丸藤葡萄酒工業は、山梨のワイナリーの中で、まずおさえておきたいワイナリーの1つです。 1890年、大村治作氏が山梨県の勝沼に創業した100年以上の歴史をもつ老舗で、国際レベルのワイン造りを目指し、高い志をもって努力を重ねている優良ワイナリーです。
数々のワイン本の執筆で知られる山本博氏はその著書『日本のワイン』(早川書房、2003年)の中で、「勝沼ワインの真打ちというか、それを無視して勝沼ワインを語れないワイナリーが、二軒ある。」として、そのうちの1軒に丸藤葡萄酒工業をあげています。
現在はボルドー大学で醸造学を修めた大村春男社長が、栽培から醸造まで管理しています。
大村氏は、ソムリエを描いた人気漫画『瞬のワイン』に登場する情熱的な醸造家のイメージとなった人物で同漫画のコラムでは“日本の消費者が勝沼の将来を託すべき生産者”と紹介されています。
甲州種を使ったシュール・リー製法や樽貯蔵による新しいワインスタイルを普及されるにとどまらず、自社畑にカベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、プティ・ヴェルドー、シャルドネ、ソーヴィニョン・ブランなどのヨーロッパ系品種を垣根仕立てで栽培しており、長期展望で地道な努力を続けています。
ルバイヤート 甲州樽貯蔵
甲州。勝沼町内産の甲州種を使用、グラスライニングのタンクで発酵、醗酵終了後樽に移して貯蔵熟成させました。やや濃いレモンイエローの色調で、上品でふくよかな樽香と果実味が程良く調和、複雑な味わいと爽やかな酸が口中に広がります。甲州種本来の香りや味わいを大切にした厚みと温かさのあるワインです。(ワイナリーさん資料から抜粋)