甲州ドライ 2023 750ml/シャトー酒折ワイナリー

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シャトー酒折ワイナリー


シャトー酒折は山梨県甲府市の酒折という場所にあります。この『酒折』という土地は古事記にも記されている山梨県で最も古い地名です。 大和朝廷に対抗する酒折朝廷があったとも言われ、ヤマトタケル伝説にまつわる古代甲州の中心地であったと伝えられています。また、明治初期にはワイン用の葡萄栽培がいち早く行われいろいろと葡萄品種開発の先進地としても知られていました。地理的には昇仙峡、恵林寺をつなぐ北バイパス沿いにあり石和温泉、武田神社、善光寺もすぐ近くにあります。

このワイナリーは、明治初期に山の斜面を開拓して作られた古い段々畑を開発して、 その斜面に抱かれるようなシャトーの名にふさわしい4層階建ての建物を1991年 6月に完成しオープンしました。最上階が入り口、フロント、受付けとなっており、快晴の日には南アルプスが一望に見渡せます。2階が見学フロアーとなっており、 1階のワインの生産設備、製造行程がガラス越しに見下ろせます。地下セラーでは、年間を通じてワインを熟成させるに最適な温度に保たれ、熟成の神秘を肌で感じて頂けます。

製造設備は規模的には中規模ですが、 できる限り自然のままのクリーンなワインを製造できるよう最新設備を整えております。また、製造工程上、微生物管理を徹底して、 一切熱処理をしない瓶詰も行っております。

自社農園では、水捌けのよい南斜面を利用して、 シャルドネ、カベルネソービニヨン、メルロー、ピノノワールなど代表的な葡萄品種を垣根造りで栽培し、試験醸造を行ってきました。 製造量は限られておりますが、品質、出来栄えについては、専門家の評価も高く、シャトーエステートワインとして、シャトー酒折のシンボルと自負しております。

シャトー酒折では、世界から導入した最新鋭の製造設備を駆使し、 常に新しい発想と葡萄栽培技術、ワイン製造技術の最新情報により日本の消費者の嗜好にマッチしたシャトー酒折独自のワインを市場に送り出していきたいと願っております。
特に、日本固有のブドウ品種である、白ワインの甲州種、赤ワインのマスカットベリーAにはこだわり持ち、世界に発信できるような、また同時に日々楽しめるようなコストパフォーマンスを持ったワイン造りを目指しています。
さらに将来的には、これらの日本固有のブドウ品種からなるプレミアムワインについても、原料ブドウを含めて、日々品質の向上を目指していきたいと考えます。


甲州ドライ


甲州。2023年は最良の年となりました。6月は過去5年間で最も多い降水量を記録しましたが、6月上旬に集中していたために葡萄の生育には影響がありませんでした。葡萄の成熟期である7月~10月も降水量は少なく、安定した天候にめぐまれ、病果の発生は少なく、葡萄は健全に熟していきました。ただ気温は9月下旬でも30℃を超える日もあり、残暑が厳しく葡萄は酸味の穏やかなものとなりました。

甲州ドライは様々な地域の甲州葡萄をブレンドしたワインですが、2023年のブレンド比率は甲府地区が45%、笛吹地区が32%、穂坂地区23%となっています。搾汁率は約76%で、例年通り果汁をフリーランとプレスランに分け、甲州種特有の苦みをコントロールする為にフリーランには必要最小限、プレスランにはフリーランの6倍のPVPPを添加しました。これら2つの果汁を澱引き後にブレンドすることによって、果皮付近に含まれる葡萄本来の風味を活かした果汁にすることが可能と考えております。使用した酵母は甲府、笛吹の果汁にはフレッシュでフルーティな印象を与え、柔らかな口当たりをもたらす酵母(ICV Opale)を使用し、穂坂・甲府地区の果汁にはフローラルでトロピカルな香りを引き出し、果実の酸味を強く感じる酵母(VL-1)を使用しています。発酵は13℃~15℃で約18日間で終了。11月8日には第1回目の粗目の澱引きを行いながら両地区のブレンドを行い、12月中にボトリングしました。

色調は淡く透明に近いイエロー。熟した和柑橘やリンゴ、パイナップルの香りを感じられます。爽やかな印象から温度が上がるにつれて白い花や梨、桃などの香りが広がります。口に含むと穏やかな酸味と旨味を感じ、そのあとで瑞々しいジューシーな味わいを感じらます。そして余韻は果実の酸味とほのかな甲州特有のほろ苦さがわずかに残りすっきりとした印象です。温度の変化によって表情が変わるため、時間をかけて楽しんでいただきたいワインです。(ワイナリーさんの資料から抜粋)


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