ラーチノ
ブドウ栽培&ワイン醸造を生業としてこなかった一家の出の、ディーノを始めとする3人の若者が2006年に共同出資して立ち上げたワイナリー。
それぞれ農業とは全く関係のない職に就いていたが、大地に向き合う仕事をしたいと常々考えていた3人、ワインを飲むことはもともと好きだったが、カラーブリアのワインを好んで飲んでいたわけではなく、どちらかというと他の土地の大地に敬意を払いながらブドウを育てワインを醸す造り手のワインに魅せられることが多かった。
自分たちの土地でもこういった表現力のあるワインを造ることができるのではと考えるようになり、土地を買い、開墾しブドウを植え、古い樹齢のブドウを植わる区画を借りてワイナリーとしての活動をスタートする。
どのブドウ畑も、豊かな自然ないし“ドーピング”に頼らない農業を実践する様々な作物の畑に囲まれていて、農薬に頼らない栽培を行う上では理想的な環境。畑ではボルドー液のみを使用し、セラーでも2酸化硫黄以外の添加は一切行わず、2酸化硫黄の使用量も年々減らす努力をしている。
ジー
グアルナッチャ・ビアンカ。カラーブリアのコゼンツァ以外ではラツィオ州でわずかに栽培される程度で、ほとんど絶滅寸前と言っても過言ではないグアルナッチャ ビアンカ。南仏のグルナッシュ ブランと同系と考えられますが、はっきりしたことは分かっていない。ディーノ自身はこの品種が瓶詰めしてから味わいが開くまで時間がかかるけども、開いた時には他のワインと違った素晴らしさがあるので、熟成のポテンシャルがあると考えている。標高600mで栽培されている樹齢60年のグアルナッチャビアンカを収穫、2~3日間皮や種ごと醗酵させ、使い古しの樫の樽(2017年からはアカシアの樽)にて約12か月間醗酵の続きと熟成、瓶内で12か月間の熟成を行ったワインが「G」(グアルナッチャの略)。(インポーターさん資料から抜粋)