イル・チェンソ
ローマ在住のガエターノ ガルガノは、もともとシチリアのパレルモとアグリジェントの間にある町パラッツォ アドリアーノの出身。
そこでガルガノ一家は、小麦の栽培と家畜の放牧をしていたが、この土地には500年以上に渡るブドウ栽培の歴史もあり、質の高いブドウができると考えたガエターノ、2010年に5haの畑にカタラット、ペッコリーネ(ピニャテッロの別の呼び名)、ネーロ ダーヴォラを植え、2012年に初収穫。
プラルアールは、カタラットを2週間以上皮ごと醸したワインで、プラルアールはアルバニア南部で話されている方言で“黄金色の”を意味し、カタラットの正式名称がカタラット ドラート(ドラートはイタリア語で黄金色の意)であることから付けられた名前。
グルテ
インゾーリア ビアンカをプラルアール同様に皮ごと醸して造るワイン。グルテという名前ですが、インゾーリアが植わる区画が、石や岩がゴロゴロした場所で、シチリアの方言だとピトゥルーザ(“石の多い”の意)、アルバニア系イタリア人の言語であるアルベレシュだとグルテと呼ばれてきたことに由来します。カタラット(プラルアール)のようにはアロマティックではないですし、低アルコール度数でもあるのですが、タンニンもしっかりしていて、酒質的には強いワインと言えると思います。