トリンケーロ
アスティで代々長熟型の素晴らしいバルベーラ酒を造るトリンケロは、ピエモンテを代表するリストランテ・ダ・グイードの経営者一族でもあります。
ワイナリーは、アスティ県アリアーノ・テルメにあるヴィアノーチェという小さな村にあります。
ここは貴族が所有していた村で、19世紀前半にヴィスコンティ家オルナヴァッソ男爵によって建てられた古い農家と教会が今なお残っています。
1920年代にセコンドとセラフィーノのトリンケロ兄弟の所有となり、現在はレナートとエツィオ父子が所有・運営しています。
トリンケロは、1925年よりブドウおよびワイン生産を始め、この県で最も早く、葡萄栽培農家による自家ビン詰めを行うための登記をした造り手(1952年)です。
長年にわたり有機農法で栽培していますが、「今さら認証をとるまでもない」として、認証をとっていません。
「アスティの宝石」と呼ばれる1925年に植えられた「ヴィーニャ・デル・ノーチェ」を含む畑は優れた土壌と日照に恵まれ、いずれも樹齢は大変高いものです。
ア・ユーキ!
バルベーラ。2014年は太陽に恵まれなかった年という事もあり、繊細なブドウであるバルベーラにとっては非常に難しい年でした。そこにトリンケーロのワイナリー&家族的な事情も相まって、バルベーラはVDNのブドウのみを収穫&醸造することに。2014年はオータ家第3子ユーキの生まれ年だったという事もあり、全量(5000リットルの大樽2樽)分けてもらい、VDNではなくアユーキ!という名前でリリースすることにしましたぁ!!今回入荷したのは1樽目をボトリングしたものになります。
アユート ロッソ2005は揮発酸も高く、なかなかにファンキーな雰囲気を醸し出していましたし、アユヅキ2009は太陽に恵まれ過ぎちゃったせいか、あからさまなまでに肉感的な佇まいでしたが(ようやく調和が取れてきました!)、アユーキ2014はアルコール度数的にも13.5%と重過ぎず軽すぎず、端正でバルベーラという品種の魅力が最大限に表現されているワインです。トリンケーロの見立て的にも、アユート05<アユヅキ09<アユーキ14という力関係があるということで、価格的にもVDNを少しおまけされた程度で弊社が買ったものとなりますが、弊社的努力で極限まで価格を抑えました!(インポーターさん資料から抜粋)