ドメーヌ・ティミオプロス
アポストロスの父セルジュはナウサエリアで最も有名なブドウ栽培家として知られていた。セルジュは 4ha の畑から得られたブドウは全て、ナウサのブターリ・ワイナリーに売っていた。2004 年、息子のアポストロスが醸造学校を卒業後に栽培を引き継いで醸造を始め、徐々に近隣の畑を買っていきながら現在では 23ha のブドウ畑を持っている。
北西から南東に34㎞のびるナウサ地区は石灰質土壌の丘陵地で、地区の東側は平野が広がっており桃の栽培が盛ん。地下水脈や小川が地域一帯にあり、ナウサの町の中にもとても大きな滝がある。ナウサ地区の中はいくつかの丘に分かれており、ドメーヌ・ティミオプロスではそのうちの小さな丘のほぼすべてのブドウ畑を所有している。
ドメーヌ・ティミオプロスでも新しいセラー造りが計画されている。現在のセラーは年間 12 万本も生産しているとは思えないほど小さなセラーで、大きな醸造機器が所狭しと並んでおり、その隙間に小さなタンクが置かれているという状況。もし新しいセラーが出来れば広さは 3 倍になり、現在はワンフロアしかないが、更に地下部分ができるので作業もしやすくなり、ボトル詰めを適切なタイミングで行い保管することが出来るようになる、とアポストロスは言う。完成は2015 年の予定。
セラーから歩いて 5 分のヴラナペトラと呼ばれる畑は植えてまだ 8 年で、最初の数年間だけ耕作をしたが、株がある程度育った現在は不耕作。キャノピー・フリー。
マケドニア ヤング・ヴァインズ・クシノマヴロ
品種:クシノマヴロ100%
植樹:1980年代
位置:200-500m、北東
土壌:シスト、石灰岩、花崗岩
手作業で収穫。75%除梗し、12~15日マセレーションを行う。ステンレスタンクにて3か月醗酵。コンクリートタンクで8カ月熟成。
ブドウの完熟度合により、少しだけ若い全房を混ぜる。全房を混ぜることによりフレッシュさとハーブ感を与える。全房を混ぜる量はブドウの完熟度合により、毎年異なる。また、梗が醗酵の段階で少量入っていることにより、果実をつぶす役割を果たし、マストから果汁を流れやすくする。さらに梗は醗酵をしやすくし、醗酵温度を低く保てるが、醗酵を終わらせやすくもする。(インポーターさん資料から抜粋)