アンダース・フレデリック・スティーン
Foxy Foxy Nature Wild Lifeを立ち上げたジャンマルク・ブリニョとアンダース・フレデリック・スティーンは、2015年の醸造を最期にそれぞれが違う道を歩むことになりました。
目指すワインのスタイルや価格帯などが微妙に異なり、考えの差を埋めることが難しいとお互いが判断したためです。ジャンマルクは安い価格帯で多くの方々にとって親しみ易いものから、コアなファンが求める個性的なハイエンドモデルまでをいくつか造ることを提案していたのに対して、アンダースの考えは中間の価格帯で多くの人から受け入れられる、使い易いスタイルのワインを主体とすることでした。
アンダースは、「ジャンマルクは良い友人であり、ワイン造りについて沢山のことを教えてくれた恩人でもある。彼に対しては感謝の念に堪えない。」と述べています。
セ・ドン・レ・ジュー・コン・ル・ヴォワ(赤やや甘口)
グルナッシュ・ノワール、シャルドネ。アンダース・F・スティーンのシャルドネとマゼルのグルナッシュを使用。ダイレクトプレスした2品種の果汁に、除梗したグルナッシュ・ノワールを少量を加えて6週間のマセラシオン。ウイヤージュとスーティラージュをせずに小樽で4年間の発酵と熟成。残糖35g/L。
薄濁りのやや淡い赤色。ドライいちじくやレーズン、りんごのコンポートなど凝縮感のある果実の香りに、オールスパイスやクローブの甘苦いスパイス、ビターカラメルなどの印象が加わり甘やかで深みのある香りが伺えます。ロゼのようにさらりとした軽やかな口当たりで馴染むように広がり、ドライフルーツのような甘みを携えた風味が膨らみます。口中に留まる果実味にクローブやシナモンなどコク深さを与えるスパイス、タルトタタン、カラメルなどの風味が溶け込み、リッチで奥行きのある味わいが続きます。軽快感のある飲み心地、それでいて充実感のある果実やスパイスなどが織りなす複雑な味わいをゆっくりとお楽しみいただける仕上がりです。(インポーターさん資料から抜粋)