アンダース・フレデリック・スティーン
Foxy Foxy Nature Wild Lifeを立ち上げたジャンマルク・ブリニョとアンダース・フレデリック・スティーンは、2015年の醸造を最期にそれぞれが違う道を歩むことになりました。
目指すワインのスタイルや価格帯などが微妙に異なり、考えの差を埋めることが難しいとお互いが判断したためです。ジャンマルクは安い価格帯で多くの方々にとって親しみ易いものから、コアなファンが求める個性的なハイエンドモデルまでをいくつか造ることを提案していたのに対して、アンダースの考えは中間の価格帯で多くの人から受け入れられる、使い易いスタイルのワインを主体とすることでした。
アンダースは、「ジャンマルクは良い友人であり、ワイン造りについて沢山のことを教えてくれた恩人でもある。彼に対しては感謝の念に堪えない。」と述べています。
アイ・ワズ・ボーン・イン・ナ・スモール・タウン(白)
ピノ・グリ。ローラン・バーンワルトの葡萄を使用。2〜3日間のマセラシオン。4年間樽で発酵と熟成。
ややオレンジがかった黄金色。蜂蜜レモンを想わせる甘酸っぱく充実感のある香りに、ヨーグルのような乳酸的な印象、鰹節のような軽い薫香、ビターカカオ、煙、火打石など芳ばしいニュアンスが感じられます。香りからの重厚なイメージに対して、さらりとした軽快感のある飲み心地は小気味良く流れるように感じられ、張りのある酸は熟した柑橘や桃などフルーティーな印象を引き立てます。膨らみゆく中で甘酸っぱい果実味に乳酸のまろやかさ、鰹だしのような旨みやコク深さなど様々な要素が重なり、クレッシェンドのように広域に広がります。軽い酸化のニュアンスが感じられ、複雑性に富んだ余韻が長く続き、ほどよいリッチ感が残ります。(インポーターさん資料から抜粋)