ル・マゼル
ローヌ南部アルデッシュの小さな村ヴァルヴィニエールに位置しており、現在19haのブドウ畑を所有しております。 ブドウ栽培は祖父により1919年から始まり、父や現当主のジェラルドにより大きく成長しました。ジェラルドは、1984年より父の元で働き始めました。当時、ブドウはヴァルヴィニエール協同組合のワイナリーへ卸していました。80年代に入り化学肥料や農薬、除草剤などが蔓延しただけでなく、販売率を優先したワイン造りや 不自然なワイン造りが多くなっている時代でした。そのような時に、ジャック・ネオポールとマルセル・ラピエールに出会い、化学肥料や亜硫酸、培養酵母などを使わず自然で高品質なワインを造る事が出来ると知り、1997年よ り自ら醸造を手掛けるようになりました。100%天然酵母、酵素やビタミン、亜硫酸の無添加。清澄やろ過も行っておらず出来るだけ自然な造りを心がけ、 フルーティーで香り豊かなワインを造る事を心がけています。
ラルマンド(赤)
シラー。全房で10日間のマセラシオンカルボニック。ステンレスタンクで8ヶ月間発酵と熟成。
僅かに紫がかった中程度の赤色。カシスやブルーベリー、プルーンなどのドライフルーツを想わせる充実した香りに、熟したブラックベリーのフレッシュ感のある香り、ダージリンや紫の花々の華やかなかぐわしさ、ビターカカオのほろ苦い香りが伺えます。香りからは凝縮した深みのあるイメージを抱きますが、軽やかなミディアムタッチの流れるような飲み心地で口中へと馴染むように広がります。果実の風味はカシスやブラックベリー、フランボワーズなどのリキュールやソースなどのエキスの詰まった緻密感があり、軽いフュメ香やビターカカオの風味が抑揚を与え、紅茶など香り高い品のある華やいだ風味が溶け込み上品な印象が口中に留まります。アフターには葡萄の果皮をかじったような微細なタンニンとほろ苦い風味が残り、引き締まった印象が感じられます。(インポーターさん資料から抜粋)