トゥーレーヌ ブラン ラ・テニエール 750ml/ピエール=オリヴィエ・ボノーム

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ピエール=オリヴィエ・ボノーム


ロワール地方のブロワ市から南に10kmほど南下した場所に、ボノームの醸造所がある。(ちなみに、そこから500m ほど離れた場所に、ピュズラ兄弟のドメーヌ 「クロ・デュ・テュエ・ブッフ」がある) 。彼がネゴシアンで買うブドウは、西はヴヴレーから南はシェール川を越えたテニエール、アンジェ村までの半径50km範囲内に構える優良ドメーヌから仕入れ、各畑ごとに独立したキュヴェを作り上げる。ネゴシアン畑の大部分は緩やかな起伏のある丘に点在し、気候はそれぞれのミクロクリマが存在するが、主にロワール川とシェール川の影響を受ける。一年中穏やかで夏は暖かく、秋から冬春にかけては川と地上の温暖差で朝夕はしばしば深い霧に覆われる。

現オーナーであるボノームは、2004年、弱冠18歳の時にル・クロ・デュ・テュエ=ブッフの収穫に参加したのをきっかけにワインの世界に入る。その時はまだ学生で、ワインの知識もほとんどなく、収穫に参加した理由もただお金を稼ぐことが目的だった。だが、作業の飲み込みが早く判断力があり、おまけに力持ちであった彼は、ティエリにその才能を見いだされ、ティエリから共同経営者を前提にネゴシアンにスカウトされる。快諾したボノームは2006年から2008年までアンボワーズのワイン学校に通いながらティエリのネゴシアンで経験を積む。2009年、彼は3haの畑を所有し、それを機にティエリもネゴシアンの名前を「ティエリ・ピュズラ」から「ピュズラ = ボノーム」に変更し共同経営をスタートさせる。2011年、ボノームはさらに3haの畑を所有し徐々に拡大を図る。同時に、ティエリはこの頃からボノームにネゴシアンの仕事を全て任せ、彼自身はル・ クロ・デュ・テュエ=ブッフに専念し始める。2014年末、ティエリが正式にネゴシアン事業から離れ、ピエール=オリヴィエ・ボノームが100%経営を引継ぎ現在に至る 。

現在、ボノームのネゴシアンは正社員2名と隔週で働く契約社員1名の計4人で管理している。彼のネゴシアンで買うブドウは、赤はピノノワール、ガメイ、コー、ピノドニス、白はソービニヨンブラン、ロモロンタン、シャルドネ、ムニュピノ、シュナンブランである。仕込みは状況に応じてだが、今まで通りティエリ・ピュズラが行っていた醸造方法を継承している。彼の買いブドウの選び方は、ただビオロジックな作りというのが決めてではなく、 これから自然派ワインの作り手として成長しそうな良質なドメーヌを厳しく見極めている。ティエリ・ピュズラの ネゴシアンをそのまま引き継いだため、現在もネゴシアン主体であるが、実際は徐々に自社畑を増やしており、今後はドメーヌとしての割合を増やしながら、買いブドウとうまく共存する新しいネゴシアンのスタイルを模索する。


トゥーレーヌ ブラン ラ・テニエール


2023年の情報です。
ムニュピノ。収穫日は9月19日。収量はショウジョウバエのスズキの被害により厳格な選果を行なった結果35hL/haと減収だった!この年はシュナンをアッサンブラージュせずムニュピノ100%で仕込んだ!ブドウはボノームの自社畑から!2023年は残糖は0.4g/L。SO2は瓶詰前に10mg/L添加。ノンフィルター!

色合いは透明感のあるレモン色。マンゴスチン、白桃、青竹、森の香り。ワインはフレッシュで滋味深く、ピュアなエキスにストラクチャーがあり、重心の低い酸、ほんのりビターで鉱物的なミネラル がぎっしり詰まっている!

2022年の情報です。
かつてない豊作に恵まれたラ・テニエール。他の白が軒並みアルコール度数 13%を超える中、ラ・テニエー ルは収穫直前に雨が降ったことで度数が 12.5%以下まで下がり、最終的にロワールらしいみずみずしくピュアなワインに仕上がった!ムニュピノから来るニワトコの花の香りにうっすら古樽の香りが重なり、透明感のあるミネラルが優しく口に広がる感じは、どこか昔のティエリ・ピュズラのワインを彷彿させる懐かしさがある!

ムニュピノ70%、シュナンブラン30%。収穫日は9月29日。収量は50hL/haとかつてない豊作に恵まれた!ブドウはムニュピノがボノームの自社畑とシュナンがビオブドウ栽培者フランソワ・サン=レジェールの買いブドウから!残糖は0.2g/L。SO2は瓶詰前に15mg/L添加。ノンフィルター!

色合いは透明感のあるレモンイエロー。黄リンゴ、ニワトコの花、モミの木、ハーブの香り。ワインはフレッシュでみずみずしく、透明感のあるエキスにじわっと染み入る酸、塩気のある旨味、滋味豊かでチョーキーなミネラルがきれいに溶け込む!

2021年の情報です。
2 年ぶりとなるラ・テニエール。2020 年は、発酵途中にボラティルが急上昇し始めたため、発酵に勢いがあったヴァンクゥール白にアッサンブラージュされた。2021 年は春の遅霜とミルデューの被害により収量が 15hL/ha と激減した上に、日照量が少なかったためブドウの糖度が上がらない厳しい年だった。だが、早くから収量が少なかったことと、収穫日をじっくりと待つことができたことにより、ブドウのフェノールは十分に熟した。出来上がったワインは、レモン水のように爽やかだが、旨味がぎっしりと詰まっていて飲みごたえがある!アルコール度数を見てビックリ!しょっぱいくらいの凝縮したミネラルがありながら度数が 11%しかないのは衝撃的だ!噛めば噛むほどまるでスルメのように味わい深さの増すこのみずみずしいワインは、素材を生かした和食料理などとぜひ合わせてみたい!ちなみに、2021 年から AC トゥーレーヌが VdF に変わったが、ボノーム曰く、ムニュピノのトゥーレーヌ申請が年々難しくなる現状を鑑み、この年から申請を止め VdF としてリリースすることを決めたとのこと。

ムニュピノ70%、シュナンブラン30%。収穫日は10月1日と前回の2019年よりも4日間早い。収量は春の遅霜とミルデューの被害により15hL/haと前年よりも60%減だった!ブドウはボノームの自社畑とビオブドウ栽培者フランソワ・サン=レジェールの買いブドウから!残糖は0.8g/L。SO2は瓶詰前のスーティラージュ時に20mg/L添加。ノンフィルター!

レモンの柑橘系の香りに白い花やヴェルヴェンヌの爽やかな香りが重なる。ワインは限りなくピュアでみずみずしく、透明感のあるエキスに溶け込む塩辛いミネラルとレモンのような爽やかな酸が心地よい!(インポーターさん資料から抜粋)


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