ル・クロ・デュ・テュ=ブッフ
今を遡ること20年以上前、1996年にビオロジック栽培と、醸造時亜硫酸塩無添加醸造を開始し、今や堂々ヴァン・ナチュールの重鎮と畏敬される生産者。
ドメーヌを運営するのはティエリ-とジャン=マリのピュズラ兄弟。その家系は15世紀からモンティの地に続き、クロ・デュ・テュ=ブッフを所有。このクリュは、16世紀には国王フランソワⅠ世と王女クロードが、特に入念に管理したという記録が残る、由緒ある畑である。
畑には施肥も数年に一度にとどめ、40hl/haを上限とする低収穫を徹底。亜硫酸塩添加もゼロ、もしくは瓶詰め時のみ15ml/lを上限とする。
そのワインは、若いうちから気取らず近づきやすいが、熟成を経て次々に現れる味わいは、“驚異のピュズラ・ワールド”との讃辞を浴びる。
2010年以降のヴィンテージではさらに心機一転し、しっかりとした格調と気品、みずみずしさと緊張感を、ドメーヌものだけでなくネゴシアン・ワインにさえ表現する境地へと到達している。なお、近年ジャン=マリは引退し、ティエリーの娘ゾエが父に協力している。
クヴェヴリ(マセラシオン)
ソーヴィニヨンブラン45%、シュナン45%、ムニュピノ10%。収穫日は9月11日とブドウはやや早熟だった!収量は豊作で50hL/ha平均だった!残糖1g/L以下の完全辛口!買いブドウはモンルイのビオブドウ生産者ギヨーム・モレルとオワリーのビオブドウ生産者ピエール・ソヴァージュから!ジョージアのアンフォラでプレス後のブドウ滓30%を8ヶ月スキンコンタクト!ワイン名のQvevriはジョージア語でアンフォラ(Kvevri)の意味!SO2はアッサンブラージュ後に20㎎添加。ノンフィルター!
色合いは透明感のある淡い黄金色。黄桃、梨のコンポート、オレガノ、アニスの香り。ワインはピュアでみずみずしく、透明感のあるダシのようなエキスに溶け込む重心の低い酸、ハーブティーのような優しいタンニンが骨格を上品に整える!(インポーターさん資料から抜粋)