ベルナール・ペルトワ
ル・メニル・シュル・オジェに10世代以上続く名門RMです。
年間生産量20000本というRMの中でもとりわけ小さな規模で、生産量のほとんどはヨーロッパのシャンパン愛好家1500人に毎年予約で完売してしまうという、知られようがなかった本物です。実際私たちも、現地で飛び込み訪問をしてはじめて見つけることができました。
すべてのキュヴェは、ル・メニル・シュル・オジェ95%、オジェ5%のブレンドですが、彼らのオジェの畑はメニルの畑との境界にあり、斜面の方向、土壌など同じであることから、実質上メニル100%の単一テロワールものです。
スタンダードのブリュットでも4年間以上、キュヴェ・プレスティージュにいたっては7年間以上ビン熟成をしてから出荷するというこだわりよう。
恰幅がよく豪放な当主パトリック・ペルトワさんですが、フランス柔道選手権で7位に入賞した柔道家です。品の良い奥さんは、そんな彼の頼りがいに惚れたのかと思いきや、なんと彼女は同選手権で4位に入賞した屈強の女房でした。
しかし彼は「絵葉書を集めるのが趣味です」と照れくさそうに言う繊細な一面も持っており、おそらくこの辺に、彼のシャンパンのスケール感の大きさと、精緻なフィネスの両立の秘密がありそうです。
ブリュット ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ
95%ル・メニル・シュル・オジェ、5%オジェのシャルドネ100%。平均樹齢25年。テット・ド・キュヴェ(一番絞り果汁)のみを使用。約4年間瓶熟成。ドザージュは4.5~5.5g/l。年間生産量は17000本のみ。良心的な蔵出し価格で、コストパフォオーマンスの高さは圧巻です。