コート・ド・ブルイィ 750ml/アレックス・フォワヤール

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アレックス・フォワヤール


マコンからリヨンへ南下する途中、右手に大小起伏のある山々の連なる光景が一面に広がる。ボジョレーの街ベルヴィルから真西へ8kmほど、カーヴのあるヴィリエ・モルゴン村から6kmほど南下したところに、標高484mのブルイィの丘がある。その丘の頂から中腹までACコート・ド・ブルイィ、そして丘のすそ野を囲むようにACブルイィのエリアが広がる。クリュ・ボジョレーでは最南端にあり、一般的にブルイィは南のワインのように果実 味が濃厚で厚みのあるワインが出来るのに対し、コート・ド・ブルイィは香りが華やかで通称 「Pierre Bleue(青い石)」と呼ばれる斑岩質の火山岩がワインの味わいに骨格とフィネスを与えると言われている。アレックスの畑の総面積は2haあり、ACブルイィとACコート・ド・ブルイィを1haずつ所有している。2区画ともブルイィの丘の中腹380m付近に位置し、ブルイィの畑は北向き、主にピンクの花崗岩で土壌が構成され、一方、コート・ド・ブルイィは南側の斜面に位置するが、ちょうど地形が緩やかなV字型に入り組んでいて、実際の畑の向きは北西向き。土壌はPierre Bleueが少なく、花崗岩にシストが混じった砂地で構成されている。 気候はコンチネンタルで、夏はとても暑く、冬はとても寒い。また、ブルイィの丘によって、冷たい風や多量の雨からブドウ畑が守られている。

現オーナーであるアレックス・フォワヤールは、幼い頃から父親のジャンの仕事やワインに接する機会があり、物心がつく頃には、すでにヴィニョロンなることを決めていた。2012年、高校卒業と同時にボーヌのワイン学校(BTS)に入学。学校で醸造や栽培を学びながら2週間おきにプリューレ・ロックのドメーヌで研修を重ねる。2014年2月、ワイン学校卒業後、英語が全く話せなかったアレックスは語学を学ぶ傍ら、他の国のワインづくりも一度体験してみたいと、オーストラリアに飛び1年間ワイナリーやレストランで働く。2015年2月に帰国後、父のジャンのドメーヌで収穫終わりまで働き、収穫が終わった後、再び他の国のワインづくりを体験してみたいと今度は日本へ旅立つ。2016年、日本帰国後再びジャンのドメーヌ戻り、 齢22の時に正式に従業員として迎え入れられる。その時、すでに自らのドメーヌを持つことを 決めていたアレックスは、夏の間ジャンと一緒にボジョレー中の畑を回り、収穫直前の8月に ブルイィとコート・ド・ブルイィの畑それぞれ1haずつ計2haを購入。そのブドウで仕込んだ2016 年ファースト・ヴィンテージを皮切りに、2017年8月正式に自らのドメーヌを立ち上げる。

現在、アレックス・フォワヤールは2haの畑を1人で管理している。また、自らのドメーヌを切り盛りする一方で、現在も父ジャンのドメーヌの従業員として働いている。彼のワインスタイルは「エレガントな果実味と深みのある味わい」で、まさに父ジャンがつくり出すワインがベースとなっている。そこにさらにブドウの持つフィネスや洗練された旨味を引き出すのが彼の目指すワインの理想型だ。母のアニエスから見た彼の性格は、物静かで冷静沈着。負けず嫌いなところもあり、その負けん気の強い性格が良い意味で彼のワインに対する厳しい品質のこだわりや、向上心につながっているとのこと。余談だが、彼の趣味はウォータースポーツと食べ歩きで、特にウェイクボードはセミプロ並みの腕前を持っている。食べることに関しては、母親譲りの食いしん坊で、とにかく世界の様々な料理に興味が尽きない。ちなみに、日本に滞在していた時は、蕎麦としゃぶしゃぶ、すき焼きを知ったことが大きな発見だったとのこと。


コート・ド・ブルイィ


2021年の情報です。
ガメイ。収穫日は9月20日とブドウが晩熟だった!収量はミルデューの影響で20hL/haと減収だった!畑はブルイィの丘の標高380m南面に位置するが、ちょうどV字の谷を作っていて実際の畑の斜面は北向きに位置する!土壌にコート・ド・ブルイィ特有のPierre Bleueはほとんど混じっていないが、砂地土壌がエレガントなワインに仕上げる!SO2は瓶詰前に10mg/L添加。軽くフィルター有り。

色合いは透明感のある深いルビー色。クランベリー、ザクロ、バラ、ラディッシュの香り。ワインはピュアかつエレガントで果実味にみずみずしさがあり、繊細な酸、滋味深いミネラル、キメの細かいタンニンがきれいに溶け込む!

2020年の情報です。
2020 年は収穫日が 9 月 1 日と、収穫の最も早かった 2017 年よりもさらにブドウが早熟だった。また、この年は太陽に恵まれた年でもあり、ブルイィと同じく北向きの斜面に畑があるにもかかわらず潜在アルコール度数は 14%に達した。出来上がったワインは 2019 年とキャラクターが良く似た、太陽に恵まれた当たり年のブルゴーニュのピノノワールを彷彿させる!アルコールのボリュームがありながらも酒質は滑らかかつ果実味が艶やかで色気があり、滋味深いミネラルが味わいに深みを与える!アフターの骨格を形成するキュートな酸と上品なタンニンはまさに上質なピノノワールそのもの!アレックス曰く、ブルイィ同様 2020 年は長熟タイプのワインなので、カラフして 1 時間くらい置いてからサービスするか、もしくはあと数年寝かせることでさらに色気が増すこと間違いなしとのこと!

ガメイ。収穫日は9月1日と前年よりも18日早い!収量は37hl/haと前年と比べて40%増!畑はブルイィの丘の標高380m南面に位置するが、ちょうどV字の谷を作っていて実際の畑の斜面は北向きに位置する!土壌にコート・ド・ブルイィ特有のPierre Bleueはほとんど混じっていないが、砂地土壌がエレガントなワインに仕上げる!SO2は瓶詰前に20mg/L添加。軽くフィルター有り。

ダークチェリー、グロゼイユの熟した果実にプラリネの甘い香りが重なる。ワインは芳醇かつ凝縮したチャーミングなコクが染み入るように柔らかく、塩気のある洗練されたミネラルとキメの細かいタンニンが上品な骨格を形成する!(インポーターさん資料から抜粋)


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