アニェス・パケ
2001年に創業したアニェス・パケは、今日のブルゴーニュ新世代を象徴するような存在です。
創業当初からの実質ビオロジーのリュット・レゾネ栽培や、毎年1本1本ぶどう樹を観察して優れた樹の選抜と育成を行う「マス・セレクション」への取り組みといった地道な努力を続けながら、急斜面をものともせずに土まみれになって畑で汗を流しています。
「美味しい料理を引き立て、ガストロノミーに愛されるワインを造りたい」と願う彼女は自身のワインでそれを証明し、オークセイ・デュレスというややマイナーなアペラシオンにも関わらず、その品質に感動した「ピエール・ガニェール」、「ラルページュ」、「コート・ドール」、「ランズブール」といったミシュラン3つ星レストランのソムリエ達もこぞってオンリストしはじめました。
彼女のワインは、透き通るようにピュアで清らかな口当たりながら、大地の滋養の結晶たる深いうまみに満ち溢れています。(それにしても昨今のブルゴーニュの女性醸造家達の造るワインは、頭ひとつ抜きんでているように思えます)。
「畑で自然と接するのが何より楽しい」という彼女は、休日も旦那さんとブルゴーニュの大自然の中をサイクリングに出かけるなど、ライフスタイルそのものが自然志向です。
オークセイ・デュレス ブラン
パケが両親から受け継いだオークセイ・デュレスの白です。両親は畑の所有者でしたが、ヴィニュロンではなく畑を2000年まで他の方に貸していたといいます。 両親はこの畑を処分しようとしましたが、「それはもったいない。私がワインを造る。」と。 それまでまったくワイン造りの経験のなかったアニェス・パケ氏に受け継がれることに。
アニェス・パケのワインでまずお試しいただきたいのがこのオークセイ・デュレス ブランです。毎年完成度が高く、さらに高騰するブルゴーニュの中で抜群のコストパフォーマンスをみせてくれます。
2.8ha。平均樹齢90年の超VV。畑はサン・ロマン側のオークセイ最南端、レ・ゾ。石灰質に富む土壌。新樽率15%で12ヶ月間の熟成。清澄後、ノンフィルターでビン詰め。