ドメーヌ・アンヌ・グロ
フランソワ・グロ氏の一人娘である1966年生まれのアンヌ氏は、1988年に父フランソワ氏のドメーヌを引き継いでからワインの世界において名声を築き上げました。 25歳の時には、3ヘクタールから6.5ヘクタールにまでぶどう畑を増やしたアンヌ・グロは、最近新しいカーヴ(ワインセラー)を増設しました。
固定観念や先入観にとらわれず、自由を追求する醸造家です。女性として、アンヌ氏は体力面だけでなく、精神面でも、ドメーヌを取り仕切る能力を発揮させました。そして、家族代々の遺産をブルゴーニュ地方において最も有力なドメーヌの一つへと昇華させました。
ブドウ畑とワインへの情熱に導かれた若いアンヌ氏は、1984年にはそれまで行っていた文学研究を中断し、ボーヌとディジョンでぶどう栽培学とワイン醸造学を学ぶこととなりました。才能、感受性そして専門性を伴った彼女は多くのワイン愛好家から支持されるようになりました。3人の子供の母であるアンヌ氏は、ドメーヌでの仕事及び家族のために全ての時間を費やしています。
エシェゾー グラン・クリュ レ・ロワショーズ
2007年よりこの区画が我々のドメーヌに加わりました。
父親方に由来するエシェゾーの畑面積は0.76haで、レ・ロアショースと呼ばれる区画で造られています。25年間、ドメーヌ・グロ・フレール・エ・セールが賃貸借契約していました。
樹齢19年のこのぶどう樹は、昨年まではロワイヤ式剪定法が用いられていましたが、当ドメーヌが引き取ってからタイユ・ギュイヨ型剪定に変えました。ぶどうの成長に、より適応していると思われたからです。すぐに耕作作業が行われました。まだ生き生きしたその土壌を耕作できるのはなんと幸せなことでしょう。褐色で、深く、小石の多い土。小さな化石さえ混じっていることもあります。 ぶどう畑はすぐに生き返り、ぶどうは非常に早く成熟しました。 おそらくドメーヌで一番早くぶどうが育つテロワールであると思われ、よく注意して見守らなければならないでしょう。
このエシェゾーにおける第一作目は非常に優雅で、素晴らしい絹のようなタンニンを伴い、フルーティーで少々胡椒のニュアンスが感じられるなめらかな口当たりです。