Far Yeast Brewing
東京都と隣接しながら伝統的なマイクロブルワリーが多く存在する北ヨーロッパの気候に似ている山梨県小菅村に、わたしたちの源流醸造所はあります。ビールの発酵に大切な気温が最適な場所で、Far Yeast 東京シリーズをはじめとした様々なスタイルのビール造りに取り組んでいます。
小菅村は人口約700人、村の90%以上が森林という自然豊かな土地。そして、東京都の水源のひとつでもある多摩川の源流域でもあります。源流醸造所で造られるビールは、この多摩源流の綺麗な水を仕込みにつかっています。
2020年、醸造所のある小菅村にFar Yeast Brewingの本社機能を移転しました。2017年に開設した当初から小菅村及び村内事業者、山梨県内の事業者・生産者と連携してきましたが、これからよりいっそうつながりを大事にし共創を目指します。
『Off Trail - Azeotrope』は、バレルエイジング(木樽熟成)などイノベーティブなビール造りを推進する『Off Trail』の派生ブランドとして、イノベーティブなスピリッツ、リキュールなどに挑戦します。ビールの原料として使われるモルトの風味と、ホップなどの鮮やかなボタニカルアロマが融合したビールメーカーならではの個性を持つクラフトスピリッツをリリースしていきます。
ジンの原型といわれるジュネヴァは、大麦や小麦等穀物を原料とするモルトワインをベースに使用したクラシックスピリッツ。一般的によく飲まれているロンドンドライジンは原料の風味を排したニュートラルスピリッツをベースとしていますが、ジュネヴァは反対にモルトの香りを強く残しているのが特徴です。『Off Trail -Azeotrope』は、このジュネヴァスタイルのジンに注目しています。
モルトベースの蒸留酒を原酒に使用し、原料の風味をしっかりと取り込むため、ポットスチル(単式蒸留器)で丁寧に2回蒸留を行います。その後、ビールの原料であるホップやコリアンダーをはじめ、フルーツなどさまざまなボタニカルを香りづけに使用。ビール造りで培った香気成分の抽出技術・知見も活用し、クラフトビールメーカーだからこそできるユニークなスピリッツづくりに取り組みます。
また、ジュネヴァはバレルエイジングとの相性も良く、『Off Trail』での経験を活かした木樽熟成ジンにも挑みます。
“Azeotrope”とは、沸点の異なる2つの液体をある比率で混ぜた時に、組成比を保ったまま一緒に沸騰する現象“共沸”を意味します。当社のメイン領域であるビールとスピリッツの共生をイメージしたネーミングで、両者のクロスオーバー的存在であることを象徴しています。ビール造りで培ったノウハウを活かし、蒸留酒の領域に新しい風を送りこむことを目指します。
OTAZ Beer Distilled Gin Sansho Punch New Pot #2
東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2023(TWSC2023)洋酒部門[GIN]最高金賞受賞! コロナ禍でロスになってしまった輸入ビールを引き取り、小菅村の本社にある蒸留器(ポットスチル)で蒸留したBeer Distilled Ginの第2弾です。単式蒸留器で丁寧に2回蒸留しています。 副原料として、ジュニパーベリー、柚子、ぶどう山椒、エルダーフラワー、コリアンダーを使用。ボタニカルに和歌山県産のぶどう山椒を加えることにより、ベースのビールが持つモルトフレーバーを受け継ぎながら、パンチの効いたフレーバーに仕上がりました。度数47%。(生産者さん資料から抜粋)