ブラッセリー・ド・ラ・ピジョンネール
ロワールの古城のひとつ、世界遺産であるシュノンソー城から南東に 15 ㎞ほど下ったところにセール=ラ=ロンド村があり、その村のはずれにブラッセリー・ド・ラ・ピジョンネールがある。ブラッセリー周辺10 km 以内には、ヴァンクゥール取扱いのトゥーレーヌ生産者、パスカル・ポテールやジョエル・クルトー、クロ・ロッシュ・ブランシュ、ノエラ・モロンタン等のドメーヌがある。ビールの水は、地下 176 mから掘り起こされたセール=ラ=ロンド村のアルカリ性の硬水を使用している。
現オーナーである兄ルドヴィック・アルドアンと弟ステファンは、2003 年に二人で現在のブラッセリーを立ち上げる。ビールの世界に係わる以前は、ルードヴィックは自動車工場で働き、ステファンはまだ学生だった。1996 年折しも不況の真っ只中、車の仕事に将来性を感じていなかったルードヴィックは、学校卒業から無職のままでいたステファンを誘い、手持ちの少ない資金でベルギービールをフランスに販売する会社を立ち上げる。最初は資金繰りが厳しいため、ステファンがメインで、ルードヴィックは保険のため自動車工場を辞めずに仕事を掛け持ちで行っていた。この頃、彼らが仕入れていたビールは全てクラフトビール(小規模生産のビール)で、ブリュッセルのカンティヨンやエノー州のデュポンなどのビールを入れていた。2002 年、車の会社から整理解雇を受けたルードヴィックは、良い条件で退職金を得、その資金を元にブラッセリーの準備をする。そして、2003 年ステファンと一緒に念願のブラッセリー・ド・ラ・ピジョンネールを立ち上げる。
現在、ブラッセリーはルードヴィックと彼の妻、そしてステファンの 3 人で管理している。彼らの造るビールは上面発酵のエールスタイル。原料の大⻨と小⻨、ホップは 100%ビオロジック。酵母はブラッセリーオリジナルの培養酵母を使用。フィルター、パストリゼーション(低温殺菌)は一切なし。製造の工程で余計な手を加えず、原料のモルト(⻨芽)を限りなくシンプルかつナチュラルにビールに仕上げること心掛けている。ディーヴ・ブテイユなど、自然派ワインサロンに出展することが多く、自然派のヴィニョロン達からも絶大な支持を得ている。年間生産量は 10 万リットル。パリをはじめフランス全域の自然派ワインバー、レストラン、海外はアメリカ、カナダ、イギリス、イタリア、北欧、日本など着実に販路を広げている。
ビエール・ブランシュ ユヌ・ビエール・ナッシュ 5.0%
小麦50%とモルト50%でつくる滑らかな味わいの白ビール!秋の収穫中にしか飲めないワインになる前の発酵中のブドウジュースをロワールではBernache(ベルナッシュ)と呼び、その味わいをイメージしたことから Bière Nache(ビエール・ナッシュ)と命名!アロマホップには、フローラルで苦みが上品なアメリカ産パリサードを100%使用!
グレープフルーツやはっさくなどの柑橘系の香りに、ユーカリなどの清涼感のあるハーブの香りが重なる。味わいは新鮮かつフルーティーなみずみずしさがあり、爽やかな酸味とハーブのような苦みをクリーミーなムースが優しく包み込む!(インポーターさん資料から抜粋)