マス・ド・ジャニーニ
ラングドックの中心モンペリエから西へ20km、ニームとベジエの間にある人口約700人のサン・ボジル・ド・ラ・シルビー村。南仏の輝く太陽のもとで家族経営を行うマス・ド・ジャニーニは、1980年代の終わりにパスカルが父親からブドウ畑を引き継ぎ、ワイン造りに加わりビオロジック栽培を始めました。
ガリグが生い茂る畑は粘土石灰質土壌で、除草剤・化学肥料は使用せず、ブドウの木の畝(うね)を耕し(雑草を除く意味と、表面の根を切って真ん中の太い根がさらに深く張るようにするため)、堆肥を使用しています。テロワールの味を最大に引きだすようブドウの根が地中深く張るような栽培を心がけています。
ジュリアン兄弟は「私たちのドメーヌでは、ブドウの樹が自分自身にバランスの良いように実をつけるため収量は問題にならない」と言い、房の数を減らすため手を加えることはありません。
白ワインは混植された3品種を真夏の高温を避けナイトハーベストを行い混醸、ステンレスタンクでの低温発酵によりアロマティックなワインに仕上げます。赤ワインは品種毎に手摘み収穫後ステンレスタンクで発酵を行います。カリニャンは、フルーティーさとやさしいタンニンを求めてマロラティック発酵を行うなど品種毎の特性を生かした醸造を行います。
樹齢50年以上のカリニャンから誕生する赤は2006が初リリースで、第20回シグナチュール・ビオ・ラングドックルーション地方コンクールで銀賞を受賞したほか、07は第22回ヴァレ・ド・レローコンクールで金賞を受賞するなど現地での評価はかなりのもの。
小規模生産者であるためワイン造りに要する手間と時間もかなりのものですが、コツコツと足並み揃え兄弟で日々奮闘中です。 それにしても目を引く衝撃的なエチケットですが音楽好きの二人がギター片手にブドウを踏む姿が描かれコミカル&ド派手に仕上がっています。ラベルとは裏腹にナチュラルな味わいとその背後に隠れたとてつもない力量を是非音楽と共にご堪能ください。
今やロングセラーとなったルタンデジタンシリーズに続き、日本の皆様のご要望にお応えして2012年に造ったBOXワインは、とてつもないコストパフォーマンスで大人気です。そしてよりカジュアルラインのセビアンコムサの白・赤、ピノノワールで造るピナップ、グレープフルーツのアロマが溢れるロゼパンプルムースをリリースするなど絶え間ない進化を続けています。
2018年には総面積110haのビオロジック栽培の畑を家族4人と5人の従業員で管理し全て自社ブドウ100%のナチュラルワインを追及、醸造方法も2017年ヴィンテージからはSO2の添加を瓶詰め時のみ3~4mg/Lに留めるなど、より自然で健康と環境に優しく美味しいワインを私たちに届けてくれます。
セ・ビアン・コム・サ ルージュ
シラー50%、カリニャン50%。生産者とディオニーで共同開発C'est bien comme a!=それええやん!という意味の気軽に楽しめる赤ワイン、樹齢25年のカリニャンとシラーを収穫後ステンレスタンクで発酵と同時にマセラシオンカルボニック後、4 ヶ月熟成し清澄せず軽く濾過し瓶詰めしました。ルビーの色調に、ダークチェリーやカシスの香り、瑞々しい果実味とこなれたタンニンが口中に拡がります。(インポーターさん資料から抜粋)