シャトー・トゥール・サン＝ヴァンサン
ワイン名トゥール・サン＝ヴァンサンは「サン＝ヴァンサン（ワイン守護聖人）の塔」の意。葡萄畑の管理責任者が、ヴァンサンと呼ばれていたことから始まる。
シャトーの起源は1740年、ルイ15世の時代。当時より美酒の誉が高く、シャトーは多くのセレブたちに引き継がれていた。1995年に現オーナーの祖父がシャトーを手に入れ、現オーナー、レミ・ラコンブが20年に亘りこの貴重なワイン造りに力を尽くしている。
ブドウ畑はメドックの中央、サン・クリストリ村に位置し、ジロンド川と大西洋の影響を受ける。収穫されたブドウは機械による3段階の選別と、手作業による選別を行い、ベルトコンベアーで運搬される。除梗はしない。温度調整可能なステンレスタンクで醸造、長いマセラシオンを行い、重力供給方式の空気圧搾を行う。発酵から熟成に至るまで温度管理を行い、建物と設備も厳格な衛生管理を行う。
A.C.メドック クリュ・ブルジョワ級。カベルネ・ソーヴィニヨン60％、メルロー40％。粘土砂利質。平均樹齢25年。温度調節可能なステンレスタンクで伝統的な方法で醸造。長いマセラシオン。空気式圧搾。
加熱したプルーン(ジャム)や、カシスのソースなどのあふれんばかりの香り。コーヒーの香りもする。とてもいきいきとしたタンニンは攻撃的ではないが、存在感があり、まとわりつくよう。上質のアロマが持続する。
グリルしたラムの薄切肉、牛のほほ肉と人参の炒め煮につぶした季節の野菜を添えて。チーズの盛り合わせも理想的。
サービス温度17℃～18℃。熟成のポテンシャル5～10年。
